MetaMoJi ClassRoom - GIGAスクール構想 1人1台に最適なリアルタイム授業支援アプリ
 

導入事例(中学・高等学校)

品川女子学院[東京都]

紙とデジタルの長所を融合
ICT教育の先進校がこだわる、“書くこと”を大切にした授業

品川女子学院は、2014年度にタブレットの一人1台体制を導入して以来、他の教育機関に先駆けて、次々とICTに関する取り組みを進めてきました。そんなICT先進校の同校では、2017年度から授業の質を高めるツールとしてMetaMoJi ClassRoomを導入。“書くこと”を大切にした授業を軸に、リアルタイムでノートを共有できるMetaMoJi ClassRoomのメリットが存分に発揮されています。

授業で使えるものを探してMetaMoJi ClassRoomを選択

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品川女子学院(東京都品川区)では、能動的に人生を創る日本女性の育成を目指し、豊かな教養と才能を育みながら、生徒一人ひとりの夢を実現する教育方針を掲げています。なかでも「28プロジェクト」と呼ばれるキャリア教育には力を入れており、企業とのコラボレーションや起業体験プログラムの特別講座を多く実施し、社会との接点をもった課題解決型学習を実践しています。

こうした学習をより充実させる手段として、品川女子学院では2014年度より、高等部でタブレットの一人1台体制をスタートさせました。具体的には、情報整理ツールの『Evernote』やコミュニケーションツールの『サイボウズLive』などを導入し、学校外におけるグループ活動をより円滑に行えるよう環境を整備しました。その後、タブレットの活用が広がりをみせ、2017年度からは中等部でも一人1台体制を実施。タブレットにはiPadを選択し、生徒はiPad MiniやiPad Airなど、それぞれに好きなモデルを選んで使用しています。

数学科の白石賢佑教諭は、「データ共有にEvernote、コミュニケーションツールにサイボウズLiveを導入したことで、生徒たちがかなりiPadを使えるようになってきました。その一方で、授業でもICTを活かしていきたいと思い、授業中に使えるツールはないかと探し始めたのが、MetaMoJi ClassRoom導入のきっかけです」と話しています。とはいえ、探し始めた当初は、まだMetaMoJi ClassRoomは製品化されていませんでした。当時は、同じくノートをリアルタイムで共有できるMetaMoJi Shareから使い始め、その後、使用頻度が増えたこともあって、学校単位で契約できるMetaMoJi ClassRoomへ移行しました。

紙に“書くこと”も大切。MetaMoJi ClassRoomではリアルタイムな情報共有のメリットを活かす

品川女子学院では、数学の授業を中心にMetaMoJi ClassRoomが活かされています。白石教諭は、「タブレットの一人1台環境を最大限に活かすなら、授業中に生徒のノートをリアルタイムで共有できるツールが、授業の質の向上につながると考えました。他の製品とも比べてみましたが、リアルタイムという点ではMetaMoJi ClassRoomが優れていると感じました」と語っています。

白石教諭がこうした考えに至ったのは、これまでの授業の中で、生徒全員の答えを把握することができない状態にもどかしさを感じていたからだといいます。手を挙げる生徒や、声の大きい生徒だけが授業に参加するのではなく、発言をためらう生徒の声も授業の中ですくいあげたい。そのためには、授業中に生徒全員が書くノートを共有することが一番だと考えたのです。「クラス全体に問題を投げかけても、MetaMoJi ClassRoomであれば、 すぐに全員の答えが分かるのがいいですね。今までもどかしいと思っていたことをやれるようになりました」(白石教諭)。

また、高3数学を受け持つ中山遥子教諭の授業では、紙で配布したプリントに生徒が解答を記入し、それを写真に撮ってMetaMoJi ClassRoomで共有することが多いといいます。この使い方であれば、答え合わせをするときも、生徒がわざわざ前の黒板に出て解答を書く必要もなく、共有したい生徒の答えを選ぶだけで、クラス全員のタブレットに表示されます。もちろん、MetaMoJi ClassRoom上に教師が書き込みをすれば、リアルタイムで生徒のタブレットに反映されるので、授業を効率よく進めることも可能です。

中山教諭は「数学は、グラフや図形、数式など、書くことが重要な教科なので、生徒たちには実際に手を動かすことを大切にしてほしい」と話しています。中山教諭が受け持つ高校3年生は受験を控えているので、より効率良く学習を行うために、従来通り紙のプリントを使って問題を解き、クラス全員で解答を共有したり、プリントを写真に撮って保存したりするなどの用途でMetaMoJi ClassRoomを活用しているといいます。

これについて白石教諭は、「生徒たちの方から、問題を解くのはタブレットよりも紙を使いたいという要望がありました。問題は紙で解いて、MetaMoJi ClassRoomでは、生徒が手書きしたものを共有したり、発信したりと、生徒と教師がより交流しやすい場として活用しています」と語っています。

生徒全員がいつでも教師に質問できる環境をMetaMoJi ClassRoomで実現

品川女子学院の取り組みで面白いのは、MetaMoJi ClassRoomを活用した「質問シート」です。これは、生徒たちがいつでも好きに書き込んで教師に質問できるノートで、MetaMoJi ClassRoom上で1対1の個別指導ができる環境を実現しています。例えば、授業の中でわからなかった部分や、家で勉強をしている時につまずいた問題など、この質問ノートに書き込めば、教師から返信やコメントがもらえるというわけです。

もちろん、教師は生徒の質問に対してリアルタイムに対応することは難しいです。しかし、白石教諭や中山教諭はできるだけ早く回答するように努めており、試験前になるとたくさんの質問が書き込まれていて大変になるが、嬉しい悲鳴でもあるといいます。

この取り組みを始めた結果、今まで数学に苦手意識のあった生徒や、質問に来るのをためらう生徒たちから反応があったと白石教諭はいいます。「実際にやってみて分かったのですが、自分が教師に教えてもらう姿を他の生徒に見られたくないと思う生徒がいることを知りました。そういう生徒に対して、じっくり向き合って1対1の指導ができる選択肢を与えられたことは大きいと思っています」(白石教諭)。

生徒がいつでも教師に質問できる「質問シート」の取り組み。

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生徒がいつでも教師に質問できる「質問シート」の取り組み。

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生徒がいつでも教師に質問できる「質問シート」の取り組み。

授業で使えるものを探してMetaMoJi ClassRoomを選択

(左) 白石賢佑教諭 / (右) 中山遥子教諭

(左) 白石賢佑教諭 / (右) 中山遥子教諭

白石教諭はMetaMoJi ClassRoomのメリットについて、リアルタイムの共有や手書きが優れているほか、音声やカメラ機能が使いやすいこと、グループ学習に活かせること、生徒が自由に使えることを挙げています。「生徒たちがMetaMoJi ClassRoomを使い始めた時も、生徒側では特別な操作や設定もいらず、ノートと同じ感覚で自然に使うことができました」と白石教諭。今の授業スタイルを変えることなくスムーズに使い始めることができるのも、MetaMoJi ClassRoomのメリットだというのです。

今後の取り組みについては、白石教諭と中山教諭の両者ともに、もっと活用を広げていきたいと語っています。具体的には、「生徒たちが、他の生徒の解答を見て自分の答えを高めていけるような授業に、MetaMoJi ClassRoomを活かしたい」と中山教諭。白石教諭も「ICT先進校である環境を活かして、MetaMoJi ClassRoomを活用しながら、どんどん先のことに取り組んでいきたい」と語っています。

・iPadはApple inc.の登録商標です。

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<本取材は2017年6月に行われました。画面キャプチャ、機能、肩書は取材時の情報にもとづきます。>

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