2010年9月27日
株式会社MetaMoJi（本社：東京都港区、代表取締役社長：浮川 和宣）は、オントロジー工学に基づく機能モデリング・ツール　「OntoloGear（オントロギア）」評価版をバージョンアップし、本日より同製品の無償提供を開始いたしました。「OntoloGear」評価版はMetaMoJiのWebサイト内のOntoloGear製品紹介ページ（http://www.ontologear.com/）から、ダウンロードしてご利用いただけます。
「OntoloGear」評価版のダウンロードはこちら
今回のバージョンアップでは、2010年5月10日より無償提供している「OntoloGear SE (Standard Edition)評価版」にメタ情報付加機能などが追加されたほか、新たに「OntoloGear WKE (Way Knowledge Editor) 評価版」が追加提供されています。「OntoloGear WKE」は、「ある機能をどのように達成するか」という方式に関する知識(方式知識)を編集して方式知識ベースを構築するツールで、「OntoloGear SE」評価版と組み合わせて用いることにより、知識の共有・再利用に大きく貢献します。
株式会社MetaMoJiでは、今後も「OntoloGear」において、継続的な製品・サービスの充実を行ってまいります。

OntoloGear製品概要

機能モデリング・ツール「OntoloGear」は、溝口 理一郎教授(大阪大学)を中心に研究を進めてきたオントロジー工学の応用・実用化研究の成果として開発されました。
「OntoloGear SE」は、機械装置など人工物の機能構造を第三者にも分かりやすい木構造の形式(機能分解木)で明示化し、通常は埋没しがちな設計意図を顕在化することで,デザインレビューにおける理解の共有を促進したり、トラブル発生時に迅速に問題を解決すること、などに貢献します。
また、今回新たに追加した「OntoloGear WKE」は、方式知識を体系的に整理する機能を有しており、企業独自の製造ノウハウを再利用・相互運用し易い形で蓄積し、特許技術の管理や固有技術の継承など様々な目的で利活用することができます。
「OntoloGear」は、機能分解木を編集して顕在化した有用な知識を活用するための豊富な機能性を備えています。製造業の設計、生産技術、品質管理、知財等多くの部門において、製品の機能を中心とした知識の記述が行われ、蓄積、再利用が進むことにより、製造業の競争力向上の一助となることが期待されています。なお、これまでに「OntoloGear」をダウンロードしてご利用いただいている皆様からは、発想支援ツールとしても期待されています。

OntoloGear（評価版）概要

2つのツールを同梱して提供

OntoloGear SE

• 基本機能モデリング機能
• 機能モデリング支援機能
• OntoloGear WKE との連携機能、など

OntoloGear WKE

• 方式知識編集機能
• 方式知識ベース生成機能、など

今後、OntoloGear評価版をベースとした様々な拡張やサービス等の展開を検討しています。

用語集

• オントロジー工学：対象世界の概念構造を計算機利用可能な形式でモデル化する方法論
• 機能モデリング：人工物の機能構造を明示化するモデリング手法。オントロジー工学においては、機能分解木を記述することに相当
• 機能分解木：人工物の機能構造を全体から部分へ、機能とその達成方式を交互に記述する形式で表現したもの
• 方式知識：機能分解木の中では、ある機能をどのように達成するかを表す方式がいくつも記述されます.これらの方式の中で、よく使われるものや有用性が高いと考えられるものを汎用化して再利用できるようにしたものを方式知識と言います

株式会社MetaMoJiについて

株式会社MetaMoJiは、研究開発（R&D）機能を有するビジネスインキュベーターです。先進的なIT技術をベースとし個人や組織の活動から製品やサービスまで多様な情報の革新的な知識外化（みえる化）システムの研究開発、さらにそれらを基盤とした多方面にわたる知的コミュニケーション・システムを研究開発し、その成果を事業化することを目指します。http://metamoji.com/

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